異次元への扉 #1
撮影場所/東京都新宿区  撮影日時/1991年5月

異次元への入口は至る所に存在している。しかしこれはあからさま過ぎだ。さりとてこの建築物の主に「あの扉から異次元をちょっと見せてくれ」とも言いにくい。このようにして世界中に点在する異次元への扉は守られているのかも知れない。







異次元への扉 #2
撮影場所/東京都豊島区  撮影日時/2010年5月

彼らは地面なんてダサイところは歩かない。重力なんて厄介な縛りはない。でもドアノブはいるようだ。







経年変化
撮影場所/東京都渋谷区  撮影日時/1987年10月

鉄製の飲料用容器が経年とともに偶然的に変化しためずらしい事例。右の男性のもみ上げが左へと、経年変化により伸びているのがわかる。はてまたその逆か。今となっては知るよしもない。







公象電話
撮影場所/神奈川県鎌倉市  撮影日時/1991年8月

携帯の普及により使用頻度のめっきり減った公衆電話。しかしまだまだ「公象(こうぞう)電話」は現役だ。公共のために働く象。大きな耳に話すと長い鼻の先から声が聞こえる象であろうか。人間は皆、うっかりさんだ。だからあじがある。







壊滅的超至便友人達
撮影場所/長野県軽井沢近辺  撮影日時/1989年8月

コンビニエンスとは「便利な」という意味だから、これは「はちゃめちゃで超便利な友人たち」となる。しかしそんな人々のいる店なら入ってもみたくなる。不思議だ。







溶岩食堂
撮影場所/不明  撮影日時/不明

古代地底人の末裔たちのために運営されている食堂と思われる。冬場はいいが夏は暑そうだ。一度聞いたら決して忘れない名前。ネーミングとは何なのかと、外食産業界に一石を投じる問題作だ。







地底都市への入口
撮影場所/東京都渋谷区千駄ケ谷  撮影日時/1991年

これは東京の地下に広がる、地下都市へのアクセスシューター入口のフタと思われる。施工時に誤って表裏逆に取り付けてしまったものだ。その証拠にこの丸の中で立ち止まる人を子ども以外見たことがない。子どもの体重ではセンサーが感知しないのだ。







永田シロアリ研究所
撮影場所/鹿児島県鹿児島市  撮影日時/1985年10月

繁華街入り口にある看板建築。おそらく世界で一番でかいシロアリであろう。世界一とは素晴らしい。よく見るとシャッターには「殺し屋参上」の迫力満点の文字が。若者の待ち合わせ場所に使われているそうだ。「じゃあ7時に殺し屋の前でね」(笑。







パア チ○コ ポロ
撮影場所/千葉県某所  撮影日時/1987年8月

人間の深層心理に働きかけるサブリミナル効果を狙ったものとしか思えない。どう見ても不自然すぎるネオンの配色だ。これ以上のコメントはしたいが控える。







三鷹天命反転住宅
撮影場所/東京都三鷹市  撮影日時/2006年4月

現代芸術家・荒川修作先生による「住む芸術」。長生きできる使用法があるらしい。何の変哲もない街の一画に、ものすごいエネルギーがうねりだした。芸術のなせる技か。建築のパワーか。住まう人の個性か。いや、そのすべてであろう。
「今日、ウチ泊まりにこない?」なんて言われてついてきたらココ。そんな衝撃的な青春の一ページを綴ってみたい、キングオブ集合住宅。